食餌系ダイエットの目的は、食べる内容をコントロールしてカロリー摂取量を減らすことです。運動系ダイエットに比べ、体重を落としやすいというメリットがありますが、極端な食事制限をすると、体調を崩したり、ダイエットを止めた後にリバウンドしてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
食餌系ダイエットとされるダイエット法には、カロリーダイエット、ファスティング(断食)、フォーミュラ食による代替食品ダイエット、特定食品ダイエット、栄養素除去ダイエットなどが含まれます。
カロリーダイエット
カロリーダイエットの原理は、摂取カロリーと消費カロリーを計算して、摂取カロリーが消費カロリーを下回るようにすることです。岡田都司夫氏の「レコーディングダイエット」も、食べたものを全て記録してカロリー計算を行うという点では、カロリーダイエットと共通していますね。
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カロリーダイエットの特徴は、普段の食事内容を見直したり食事量を減らすことで摂取カロリーを低く抑えることです。カロリーダイエットは、油をなるべく使わずに調理するなど、ちょっとした工夫で費用や手間がさほどかからずに確実なダイエット効果が期待できます。
しかし「常に満腹するまで食べないと気が済まない」、「つい間食してしまう」、「カロリー計算が面倒」という人は、カロリーダイエット単独では我慢を強いられることが多いため、他のダイエットとカロリーダイエットを組み合わせた方が良いでしょう。
また、夜間は余分なエネルギーを脂肪として蓄えるホルモンが分泌されやすいため、一日の食事量の大半が夕食に偏ると、ダイエットの効率が悪くなります。朝食は抜かさずに、食べたいものは昼食のメニューで、最後の食事は就寝3時間前までに終わらせることを心がけましょう。どうしても夕食が遅くなりがちな時は、夕食の前におにぎりなどの間食を挟んで、夕食では魚や野菜だけで済ませるという方法もあります。
ファスティング(断食)
ファスティングは普段の食事を半日〜3日間止める代わりに、野菜ジュースなどで水分とビタミン・ミネラルを補うというもので、全くの絶食ではありません。
ファスティングは、短期間のカロリーダイエット法とも言えますが、食事量を極端に減らすことで体の負担を抑え老廃物を排出、体をリフレッシュさせることが目的となります。そのため、減量(ダイエット)のみを目的としてファスティングを行う人は少ないようです。
ファスティングは家庭で行うことも可能ですが、ファスティング中の仕事や家事、ファスティング終了後の食事量などに注意する必要があり、危険も伴います。ファスティングホテルなどで、医療専門スタッフの指導を受けながらファスティングを行うほうが良いでしょう。
代替食品ダイエット
マイクロダイエットに代表される代替食品ダイエットは、三度の食事のうち一食をフォーミュラ食と呼ばれる食品(飲料)で置き換えるダイエット法です。
代替食品ダイエットは、自分でダイエット食を作ったり献立を考える必要がないので、忙しい人には人気の高いダイエット法です。主なフォーミュラ食は、マイクロダイエットシリーズのジュース・スープ、豆乳クッキー、シェイク、ローカロリー雑炊などがあります。
ドリンクタイプのフォーミュラ食は場所を選ばずに作ることができるので、手軽に利用でき、コーヒー、ココア、バナナ味など種類も豊富に揃っています。これに対しクラッカーやビスケットといった固形タイプのフォーミュラー食は、歯ごたえのある食感や噛んで食べることが満腹感につながるため、ドリンクタイプと併用することで、過食を防ぐことができます。ミールタイプのフォーミュラ食は具沢山のスープやパスタ、リゾットといった満足感の高いものなので、夕食をミールタイプで置き換えるのがおすすめです。
フォーミュラ食による代替食品ダイエットのデメリットとしては、価格が高めなこと、長期的に行うと体重減少が止まったり、ダイエット終了後にリバウンドする場合がある、といった点が挙げられます。代替食品ダイエットだけに頼らず、他のダイエット法と組み合わせて用いる方が良いでしょう。
特定食品ダイエット
特定食品ダイエットは、こんにゃくや寒天、キャベツ、リンゴなど、低カロリーで食物せんいが多い特定の食材を大量に食べることで空腹感を紛らわせ、全体の摂取カロリーを減らすことを目的としたダイエット法です。
特定食品ダイエットは、代替食品ダイエットに比べれば費用がかかりませんが、同じ食材ばかりを食べ続けると飽きてくるため、献立や味つけを変えて工夫していく必要があります。
一つの食材、特定の食品に偏らず、食物繊維が豊富な食材を数多く、普段の食事に積極的に取り入れていく方が、ダイエットとしても長続きすると思います。
栄養素除去ダイエット
栄養素除去ダイエットは、炭水化物、糖、脂質といった特定の栄養素の摂取を抑えることで、効率的なダイエットが可能になるとされ、代表的な栄養素除去ダイエットの一つであるアトキンスダイエットは、別名「高タンパク質低炭水化物ダイエット」、「ケトン式ダイエット」、「ローカーボダイエット」とも呼ばれます。
アトキンスダイエットは、通常200〜300g摂取している炭水化物の摂取量を20〜40gと非常に少なくすることで、体内で糖分の代わりに脂肪がエネルギーとして使われ、体重が減少するというダイエット法です。
アトキンスダイエットは、体重を落とすという観点から考えると短期間で効果がありますが、次のような問題点も指摘されています。
糖質が極端に減少するため脳にダメージを受け、無気力や倦怠感、偏頭痛が生じる。
脂肪とコレステロールを過剰に摂取することで生活習慣病を引き起こす可能性が高まる。
炭水化物の量が少ないため、十分な水分を取らないと脱水状態になる。
欧米人に比べ腸の長い日本人は便秘になりやすい。
アトキンスダイエットにより体の状態が特殊になり、食事メニューを急に通常に戻すとリバウンドしやすくなる。リバウンドを防ぐためには、少しずつ炭水化物を増やし、徐々に元に戻していかなければならない。
アトキンスダイエットを長期間にわたって実行した場合に安全だという根拠がない。
アトキンスダイエットは痩せるスピードが速いことが特徴ですが、体のバランスが狂ったりリバウンドも激しいため、アトキンスダイエットを終了した後は、別のダイエットに移行させていくことが必要になります。